・木造軸組2階建て(一部鉄骨仕様)
・ムク材仕様の「木のぬくもりのある住まい」
・格子があふれ、自然な光を採り入れることに成功
・「和」と「洋」の融合
屋根:スレート板(コロニアル)
外壁:アクセントとしてタイルを部分的に貼り、ベースはスタッコ厚吹きにて、吹付
基礎:べた基礎
一階部分に駐車場スペースを3台確保し、 容積率緩和措置を有効に活用しました。
2世帯住宅のため、履き物が多く、又来客も多数とのことで、 「ゆとりのある玄関・ホール」を
施主より要望があり、 6帖程度確保しました。
さらに、圧迫感のない空間の観点から、玄関収納を
トール(高さがあるもの)でなく、ロータイプ(高さの低いタイプ)のものを造り付けました。
飾り物(置物)や植裁が配置でき、絵画を飾る為のニッチを設け、奥行き感を出す工夫もしました。
高齢者への配慮として、天然石の式台を設け、玄関上框からの高さを緩和しました。
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エントランスホール(室内側より) |
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エントランスホール(玄関側より) |
床材、天井材、建具等の各部には、マツのムク材を 使用し、和風の雰囲気を残し、
独特の色合いや柔らかみを 醸し出しています。
自然な光を採り入れる工夫として、
随所に井桁格子を採用しました。
あまり日照が望めない立地条件でしたが、
格子の間から柔らかな日差しを 採り入れることが
可能になりました。
建具や玄関ホール、階段室の袖壁に格子を 使用する
事により、 圧迫感や閉塞感からも 解放されました。
又、プライバシーの必要な部分には、 デザイン性も
考慮し、 ガラスやワーロン紙を 巧みに使用しました。
1階は老夫婦の居住にあたり、
和室を基本にご要望されました。
広縁を設け、2間続きの和室を配置することにより、
昔ながらの日本家屋の雰囲気のある空間となりました。
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2階は若夫婦の居住で、
16帖以上もあるリビングは 正方形に近い
室空間ですが、 室に柱がなく、
屋根、小屋材等にて 構造を負担しています。
しかも天井を勾配天井とし、
天井高さを通常の約2倍高くとり、
広さだけでなく高さの面からも
大空間を表現しました。
さらに排煙窓(高窓)を設けることにより、
自然な光を採り入れることは、勿論ですが、
換気を効率よく行えるよう工夫しました。
床はカーペットを使用し、応接室を兼ね備えた
モダンな特徴的な一室となりました。
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